病院長あいさつ

 由利組合総合病院ホームページにお越しいただきありがとうございます。平成28年1月1日に秋田県横手市の平鹿総合病院から当院に異動となり、平成28年4月1日付けで院長を仰せつかりました。よろしくお願いいたします。


院長 佐 藤 一 成

  

    由利組合総合病院は県都秋田市から35kmほど南の由利本荘市にあります。ここは、南に霊峰鳥海山(2236mの活火山)、西に日本海、東に出羽丘陵が連なり、これらに囲まれた本荘平野を鳥海山に発した子吉川がゆったり流れるという、誠に風光明媚な土地柄です。景色は四季折々に変化し、病院の高層階からの眺めはどの方向も見飽きることはありません。
    当院は、昭和8年の創立以来、由利本荘・にかほ地域を二次医療圏とする基幹中核病院として地域医療に実績のある病院です。病院名の「組合」は、昭和8年8月に発足した「由利医療購買利用組合」を原型として創立しているためで
す。この組織は現在ありませんが、病院設立に向けた先人の努力・業績を大切にし、地域に根ざしたこれまでの病院の歩みを誇りとして現在も堅持しています。
     さて、私たちの置かれる医療環境は、2025年問題を見据えて、次々に改革が行われ大変厳しいものになることは繰り返し述べられています。しかし、ふと他の分野に目をやると、人工知能(AI)が囲碁のチャンピオンを負かしたり、車を自動運転する時代。今後、AIが多業種の経営や雇用へ及ぼす影響は少なくないことが想定されており、医療業界に限らずどの分野でも生存を掛けた戦いは継続されているものと言えます。
    アジア開発銀行の中尾武彦総裁は秋田市の国際教養大学で講演をされたとき、ライバルとされる中国主導のアジアインフラ投資銀行いわゆるAIIBについて、「AIIBの創設は不利益だけではない。まず、AIIBのお陰でアジア開発銀行が注目され有名になった。また、これまでアジア開発銀行は投資先の政府から、3Sすなわち、仕事がSlow、貸すお金がSmall、厳格すぎるtoo Strictだと不満が出されていた。しかし、そうしたネガティブな印象を払拭すべくアジア開発銀行は早速変化を始めた。」とのべ、逆境を奇貨とし、改革に舵を切ることができたと話していました。
    また、隕石採取を成功させた「はやぶさ」の川口淳一郎プロジェクトマネジャーは、「前例があることだけを追っていては、けっして新しい成果を得ることはできない。やれない理由ではなく、やれる理由を見つけて挑戦しない限り成果は得られない。」と述べていました。
    さまざまネガティブな条件の多い現在にあっても、「夢と希望」を絶やさず、挑戦の気概が求められるのだと捉えています。そのために現有の人的資源を有効活用しつつ、持てる能力を最大限発揮してもらえるような環境整備を行いたいと思っています。
    幸い当院には実績を積んだ優秀な職員が多く勤務しております。そして、由利本荘・にかほ地域には地域医療に長年の経験と実績のある尊敬すべき多くの勤務医、開業医の方々あるいはコメディカルの方々がいらっしゃいます。それらの方々のご協力を得て、地域包括ケアシステムに参画し、由利組合総合病院が「医療を求める地域の人々のオアシス」であるよう地域医療に貢献すべく、微力を尽くしていきたいと考えております。皆様のご指導、ご協力をよろしくお願い申し上げます。