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臨床検査科

当院の臨床検査科の紹介です。

Laboratory

検査科では安全で安心な医療を高度な検査技術を持って正確、且つ迅速に提供することを目標に、日常診療における病気診断や治療効果および予後判定などを行なう際の医療情報を提供する重要な役割を果たしています。

スタッフ紹介

検査科においては現在病理医師2名、臨床検査技師26名、(細胞検査士5名、超音波認定技師5名を含む)総勢で31名のスタッフでオーダリングシステムや、最新の分析装置を多数導入し精度の高い検査結果を提供しています。また、緊急、時間外の対応として日当直体制をとり24時間正確且つ迅速な検査結果を提供しています。さらに緊急輸血、心臓カテーテル検査、病理解剖にも24時間対応しています。

各部門紹介

検査科は生化学検査部門、血清・免疫検査部門、輸血・血液部門、一般検査部門、細菌検査部門、病理検査部門、生理検査部門からなっています。

中央採血室

血液検査・生化学検査・血清・免疫検査は採血室で採血をするところから始まり、すべての外来診療科の採血を行なっています。
採血は「痛い」というイメージがあると思いますが患者様の感染防止、安全に配慮し、安心してお受けになれるよう心がけています。

生理検査室

生理検査室では、患者様への「思いやりの心」を大切にして心電図検査や肺機能検査を始め、脳波検査および、腹部や心臓などの超音波検査を行なっています。また、耳鼻科領域の検査や各々のドック・総合健診の検査をチーム医療の一員として携わっております。

細菌検査室

感染症は古くて、常に新しい疾患です。その原因となる病原微生物は目に見えないだけに予防や対処法が難しく、また恐怖心をあおられ過剰に警戒しすぎることもあります。昔から「細菌検査室」という名称ですが、細菌・真菌・ウイルス等の一部を検索しています。
主に細菌は培養検査、インフルエンザやロタウイルス等は抗原検出検査、結核やクラミジア・淋菌は遺伝子検査と病原微生物の検索法も進歩してきました。また、抗菌薬の進歩も目覚ましいものがありますが、耐性菌の出現も問題となってきております。
秋田県健康環境センターの支援を受け、抗菌薬耐性遺伝子と病原大腸菌の病原遺伝子検索も可能となりました。

血液検査

血液は血管の中を流れる液体で、生命維持のために重要な働きをしています。血液検査部門では、血液算定検査(CBC)・白血球分類・凝固検査を主に担当しています。数多くある臨床検査のなかでも身体の状況を把握するのに最も重要不可欠な検査で、24時間対応の基本検査です。
血液算定検査(CBC)では、血液の成分:赤血球・白血球・ヘモグロビン(赤血球の血色素)・血小板・ヘマトクリット値(総血液量に対する赤血球の割合)の測定をして貧血や炎症など血液の状態を知ることができます。
白血球分類では、白血球の種類(好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球)を分類し、その割合(%)を調べて細菌やウイルス感染・アレルギー・薬剤の影響・白血病などの疾患の情報を得ることができます。

顕微鏡で観察する末梢血液像 白血球形態(メイ・ギムザ染色)

  • (好中球)

  • (リンパ球・好酸球)

  • (好塩基球)

  • (単球)

顕微鏡で観察する末梢血液像 赤血球形態(メイ・ギムザ染色)

赤血球は疾患によりいろいろな奇形形態が見られます(青く染まっているのは血小板)
(標的赤血球・楕円赤血球・球状赤血球・破砕赤血球など)

血液は、ケガなどで血管が破れて出血すると通常は固まります。しかしなんらかの原因でそのバランスがくずれると出血しやすくなったり、反対に血管の中に血栓ができてしまったりもします。
凝固検査は、手術(出産)の時にそなえて止血する機能がきちんと働いているかを調べる検査です。また心筋梗塞・脳梗塞などで血液を固まりにくくする薬を使用している方の薬の効果を知るためにも有効な検査です。(検査項目:PT・APTT・Fib・TT・AT-Ⅲ・FDP・DD・出血時間)

輸血検査

より安全な輸血を実施するために全自動輸血検査及び管理システムを導入し緊急輸血に対応しています。

血清・免疫検査

血清・免疫部門では、血液を用いて肝炎ウイルス検査(HBs抗原・HBs抗体・HCV抗体)感染症検査(梅毒抗体・HIV抗体)、腫瘍マーカー検査(CA19-9・CEA・AFP・PSA)などを行なっています。

生化学検査

あなたの大切な血液を迅速且つ有効に、自動血球測定装置等にて測定し、顕微鏡で確認しています。
主に血液や尿を化学的に分析し病気の程度を調べる検査です。肝機能検査(AST・ALT・γ-GTP・ALP)、腎機能検査(BUN・クレアチニン・尿酸)脂質検査(コレステロール・中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール)、血糖検査や電解質検査などを行なっています。

病理検査

病理検査室は病理専門医2名、臨床検査技師5名(細胞検査士4名)で日常業務を行っています。
年間の検体数は病理組織約3,150件(迅速130件)、細胞診8,150件、婦人科検診1,400件、剖検25件です。直接患者さんと接することのない部署ですが、治療方針などの決定に関わる重要な仕事です。病理検査は大きく分けて組織検査、細胞診検査があります。
組織検査は手術や内視鏡(胃カメラ等)を通して検査、摘出した組織を標本にして顕微鏡下で確認し良性、悪性を病理医が診断をします。そのため技師は適切な標本の作製技術を必要とされます。
細胞診検査は尿や痰など体内から排出される検体や、組織表面をこすったり針で吸引したりして得られた検体中の細胞を顕微鏡で観察し、良性か悪性かを推定する検査です。
組織検査に比べ比較的容易に検体を採取できるため、検診にも利用されています。

一般検査

「一般検査」とは?

尿・便検査は古くから存在し最も一般的に行なわれている検査法です。「一般検査」という分野名は今ではわかりにくい感じですが、病院受診や健康診断の時に必ずといっていいほど受ける検査が尿検査ですね。一般検査ではその尿検査を主として、便検査や血液以外の体液検査を行なっています。

◎尿検査には

尿定性検査用分析装置(14項目) 色別採尿コップ

(1)病気によって尿中に出現する様々な成分の有無を測定する定性検査(+・-の検査) (2)尿中の糖や蛋白などの量を測定する定量検査 (3)尿に含まれる細胞成分を顕微鏡を使いその種類や数を肉眼的に観察し腎臓や尿路の病気の状態を見る尿沈渣と呼ばれる検査法があります。

●採尿コップは診療前検査が必要な外来や検査の緊急度別に色分けされています。
検査室に到着した検体は緊急検体から順に検査を実施し検査結果は外来に速やかに報告されます。

【 尿検査を受ける時の注意 】
特に担当医からの指示がない場合は出始めの尿は取らないで途中の尿(中間尿)を採取してください。
尿はコップの半分~1/3くらいの量で検査可能です。水や他の液体は絶対に入れないで下さい。

◎便検査

便潜血検査用分析装置

(1)便潜血検査は便中の肉眼では観察できない微量の血液を検出し消化管(大腸など)の出血性病変の有無を調べます。
主に大腸癌のスクリーニング検査です。
(2)便虫卵検査は便に混った寄生虫卵の有無を顕微鏡を使って検査します。




◎その他

体液(胸水・腹水・脳脊髄液・関節液)の細胞数、結晶、一般性状検査を行なっています。